アニメーション

3. CoordinateInterpolator (変形のアニメ)


CoordinateInterpolator は、Coordinate で記述された
点の位置を変化させるアニメーションに用います。

これを用いることで、例えば IndexedLineSet で記述された
線分の集合の変形や、IndexedFaceSet で記述された
ポリゴンの集合の変形を実現することができます。

CoordinateInterpolator と書いて、その後に { } をつけて、
{ } の中に点の位置の変化のデータを書きます。

{ } の中に key と書いて、その後に [ ] をつけて、
キーフレームの枚数などを決めます。
PositionInterpolator と同様に、
0 から 1 の間の数字を5個書きます。

{ } の中に keyValue と書いて、その後に [ ] をつけて、
それぞれのキーフレームにおける点の位置を記述します。
ここで、1コマ目における全部の点の位置を続けて記述し、
それが終ってから2コマ目における全部の点の位置を ...
という順に記述することになっています。

以下、CoordinateInterpolator の記述例です。
3コマのキーフレームで、それぞれのキーフレームに
おける2個の点の位置が、
1コマ目で (0,0,0) および (1,3,0)、
2コマ目で (1,1,0) および (2,3,1)、
3コマ目で (1,2,-1) および(3,3,3)、
であることを示しています。


CoordinateInterpolator {
  key[0.25, 0.5, 0.75]
  keyValue[
   0 0 0,
   1 3 0,
   1 1 0,
   2 3 1,
   1 2 -1,
   3 3 3,
  ]
}


では、CoordinateInterpolator を使ったアニメの実例を見ましょう。
以下の例では、上のほうの TimeSensor に記述された時間で、
中のほうの CoordinateInterpolator に記述された場所移動を、
下のほうの IndexedFaceSet に与えています。


#VRML V2.0 utf8

DEF Timer1 TimeSensor {
  cycleInterval 2.0
  loop TRUE
  startTime 1.0
  stopTime 0.0
}

DEF Cod1 CoordinateInterpolator {
 key [0.25, 0.5, 0.75]
 keyValue [
    0 2 0,
    1 0 0,
    0 0 -1,
    -1 0 0,
    0 0 1,
    0 -2 0,

    0    1.5  0,
    1.5  0    0,
    0    0    -1.5,
    -1.5 0    0,
    0    0    1.5,
    0    -1.5 0,

    0 1 0,
    2 0 0,
    0 0 -2,
    -2 0 0,
    0 0 2,
    0 -1 0,
 ]
}

Transform {
  rotation 1 1 0 0.3
  children[
    Shape {
      appearance Appearance {
        material Material {
         diffuseColor 0.7 0.7 0.7
        }
      }
    geometry IndexedFaceSet {
      coord DEF Point1 Coordinate {
        point [
          0 2 0,
          1 0 0,
          0 0 -1,
          -1 0 0,
          0 0 1,
          0 -2 0,
        ]
      }
      coordIndex [
       0, 1, 2, -1,
       0, 2, 3, -1,
       0, 3, 4, -1,
       0, 4, 1, -1,
       2, 1, 5, -1,
       3, 2, 5, -1,
       4, 3, 5, -1, 
       1, 4, 5, -1,
      ]
    }
  }
 ]
}

ROUTE Timer1.fraction_changed TO Cod1.set_fraction
ROUTE Cod1.value_changed TO Point1.set_point

上の VRML を実際に表示してみましょう。


この VRML でも、DEF を使っていくつか名前をつけてます。
TimeSensor は Timer1 と名づけられています。
CoordinateInterpolation は Cod1 と名づけられています。
IndexedFaceSet の頂点は Point1 と名づけられています。

上記の VRML の最後の2行に出てきている ROUTE で、
Timer, CoordinateInterpolater, 物体を関係づけています。
これは複雑なので、そのまま覚えてください。
ただし、上記の VRML 中の名前 Timer1, Cod1, Point1 が
別の名前になれば、ROUTE 以下の名前の部分も変わります。


Timer を使う別の例として、回転が変化するアニメを ...

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