基本形状の作成

6. VRML ファイルの書式
前ページ で示した単語を覚えて、
正しい書式にしたがってデータを書けば、
ある程度のシーンをつくることができます。

ここで、やや短い VRML ファイルの例を使って、
VRML ファイルの書式について確認しましょう。


#VRML V2.0 utf8

Shape {
   geometry Cylinder {
     height 1.0
     radius 2.0
  }
}


まず、本講義で例示する VRML ファイルは、すべて1行目が
#VRML V2.0 utf8
で始まっています。これが1行目にないと、
CosmoPlayer は VRML を読むことができません。
これはすべてのファイルで共通な言葉だと思ってください。


続いて、3行目以降の書式を説明します。このデータでは、

Shape というキーワードの直後に { } があり、
{ } の中に geometry Cylinder というキーワードがあります。

そして、geometry Cylinder というキーワードの直後に { } があり、
{ } の中に height 1.0 radius 2.0 というキーワードがあります。

実は、以上のキーワードを全部1行で

Shape { geometry Cylinder { height 1.0 radius 2.0 } }

と書いても、同じ画像が表示されます。
しかし一般的には、そのような書き方はしません。

なぜかというと、VRML では { と } が多用されるので、
どの { と } が1セットなのかを読みやすいように 書きます。


まず、Shape とその後の { } を書きます。
Shape { を1行で書き、
} を1行で書いてください。
両者を同じ位置から書き始めてください。


Shape {
}

続いて、geometry Cylinder とその後の { } を、
Shape { } の { と } の間に書きます。
geometry Cylinder { を1行で書き、
} を1行で書いてください。
両者を同じ位置から書き始めてください。


Shape {
   geometry Cylinder {
   }
}

続いて、height 1.0 radius 2.0 を、
geometry Cylinder { } の { と } の間に書きます。


Shape {
   geometry Cylinder {
     height 1.0
     radius 2.0
  }
}

VRML では、このような書式が多く用いられています。
最初は慣れないかもしれませんが、早く慣れてくださいね。


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