その他の諸機能

3. Background (背景色)


CosmoPlayer では、物体の周囲は真っ黒で表示されます。
しかし場合には、例えば空の色や地面の色を表現したり、
背景となる壁に模様を貼ったりしたくなることでしょう。
そこでこのページでは、シーンの背景に画像を貼ったり、
色を指定したりする方法を紹介します。

背景の設定には Background を用います。
Background の後に { } をつけて、
その中に背景画像や背景色を記述します。


背景画像を GIF形式や JPEG形式のファイルで
持っているときには、そのファイルを背景に使えます。
frontUrl というキーワードで、前方の背景を指定できます。
backUrl というキーワードで、後方の背景を指定できます。
leftUrl というキーワードで、左方の背景を指定できます。
rightUrl というキーワードで、右方の背景を指定できます。
topUrl というキーワードで、上方の背景を指定できます。
bottomUrl というキーワードで、下方の背景を指定できます。

以下、天井(上)に top.jpg という画像を、
床(下)に bottom.jpg という画像を、
壁(前後左右)に wall.jpg という画像を
それぞれ用いた背景の例を示します。


#VRML V2.0 utf8
Background {
  frontUrl  [wall.jpg]
  backUrl   [wall.jpg]
  leftUrl   [wall.jpg]
  rightUrl  [wall.jpg]
  topUrl    [top.jpg]
  bottomUrl [bottom.jpg]
}


背景色を指定するときは、skyColor を使います。
背景色を水色(0.7, 1.0, 1.0)に指定した例を示します。


#VRML V2.0 utf8
Background {
  skyColor  [0.7 1.0 1.0]
}

背景色に上下方向のグラデーションをつけられます。
例えば下の画像例のように、天井近くは白っぽく、
地平線に近くなるにしたがって徐々に濃い青になる、
というような表現が可能です。

この指定をするときには、真上方向が0、
地平線方向が1.57、真下方向が3.14になるような
高さの単位を用います。
そして、skyAngle という行に、その高さを記述して、
色と高さの関係を記述します。

下の例では、skyColor の行に3つの色
(1.0, 1.0, 1.0)(0.9, 1.0, 1.0)(0.6, 0.8, 0.8)
が続けて記述されています。このとき、
1番目の色(1.0, 1.0, 1.0)は高さ0(真上方向)に対応し、
2番目の色(0.9, 1.0, 1.0)は skyColor 行の1番目に
記述されている高さ1.0(斜め上方向)に対応し、
3番目の色(0.6, 0.8, 0.8)は skyColor 行の2番目に
記述されている高さ1.57(地平線方向)に対応します。


#VRML V2.0 utf8
Background {
  skyColor [1.0 1.0 1.0, 0.9 1.0 1.0, 0.6 0.8 0.8]
  skyAngle [1.0, 1.57]  
}


リンクの設定について


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