その他の諸機能

4. Anchor (他のページへのリンク)


VRML はインターネットブラウザーで表示することから、
VRML の3次元空間からウェブページに戻るリンクを
はるような機能もサポートされています。

リンクの設定には Anchor を用います。
Anchor の後に { } をつけて、
その中にリンク先のアドレスや物体を記述します。
リンク先は url 行に記述します。
物体は children 行に記述します。
これによって、物体をクリックすると
リンク先にジャンプできます。

下の例では、children の中に Shape 行を書いて、
その中に円柱(cylinder)を記述してます。
表示された円柱をクリックすると、url 行に記述された
http://www.ibm.com/ にジャンプします。


#VRML V2.0 utf8
Anchor {
  url "http://www.ibm.com/"
  children [
   Shape {
    geometry Cylinder { }
   }
  ]
}


Anchor を使った VRML ファイルを実際に表示しましょう。
下のようにテキストが表示されますので、
VRML 上の文字をクリックしてみてください!
Anchor によってリンクされたウェブページにジャンプします。

この演習では、ひとつのテーマに基づいて制作した
HTML と VRML の両方を提出してもらいます。
両者の関連をつけるためには、リンクの設定は不可欠です。
HTML による文書や画像の世界と、
VRML による3次元CGの世界を
リンクによって行ったり来たりすることで、
印象に残るような作品をつくりましょう。


HTML だけでなく、音楽ファイルとのリンクもできます。
Sound という機能を用いることで、
VRML ファイルを表示した瞬間に
指定した音楽ファイルを再生します。

Sound の後に { } をつけて、
その中に source AudioClip と書いて、
その後に { } をつけて、
その中に url と書いて、
その後に音楽ファイルを指定します。

また、Sound の直後の { } の中に、
location と書いて、音源(スピーカー位置)
を指定することができます。

下に、位置 (10,10,0) にある音源から
audio.mid というファイルを再生する
という記述例を示します。
MIDI だけでなく、WAV や MP3 などの各書式の
ファイルも指定することができます。


#VRML V2.0 utf8
Sound {
  source AudioCLip {
    url "audio.mid"
  }
  location 10 10 0
}


VRML ファイルの分割について


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