空気ペン:場所依存情報共有システム

概要

The AirPen enables that the user who wore the wearable computer writes information using the pen in the air and shares it with other user.

「空気ペン」は、ウエアラブルなコンピュータを身につけたユーザが、場所にペンを使って情報を書き込み、他のユーザとその情報を共有することを可能にするシステムである。透過形のヘッドマウントディスプレイまたは、単眼のアイフォンを装着したユーザが屋外、屋内を移動する。適当な場所で立ち止まり、宙でジャイロセンサーなどによる2次元入力装置を動かすと、面前に仮想のメモ書きができる。このメモ書きは、仮想の看板としてその場所に固定される。仮想の看板は、建造物、地形などのランドマークに結びつけることも出来る。複数のユーザに同じ情報を提示することで、本システムは、掲示板、道案内、情報提供、広告など、本物の貼紙や看板と同じ用途が期待できる。また、提示するユーザを限定できるので、情報提供の効率の改善、不要な看板による環境悪化など、実世界の貼紙/看板の問題点を解決できると期待できる。

「空気ペン」のリアリティを得るために、広い空間で十分な精度を得られる位置検出方式の開発が課題である。従来の研究では、GPS受信機、バーコードによる道しるべ、赤外線や電波でIDを発信するデバイス、画像処理による風景の認識、ジャイロセンサーによるユーザの向き検出などを利用している。本研究ではこれらの方式に加えて、RFIDリーダを装備して、床に多数埋め込んだRFIDタグにより人の位置を検出できる靴「NaviGeta」を提案してこれの開発を行う。

「空気ペン」「NaviGeta」には、多数のセンサー、入力装置が必要である。これを、ウェアラブルコンピュータで扱うために、USB規格に基づく汎用入出力装置を開発する。


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