#author("2022-05-20T23:18:18+09:00","siio","siio") #author("2022-05-20T23:28:38+09:00","siio","siio") [[How2HomekitRaspi]] ** はじめに [#qb11023a] HomebridgeはオープンソースのHomeKit用ブリッジです。HomeKitに対応していない機器をHomeKitで動作させるサーバーです。古いバージョンをこちら [[How2HomekitRaspi]] でも紹介しましたが、現在のバージョンを動かす方法をメモしておきます。 Homebridgeを動かすことで、HomeKitに対応していない機器のサポートが可能になり、さらにはプログラミングからHomeKitにアクセスすることが容易になります。 ** Homebridgeが動く機器 [#pf5415d4] Homebridgeのホームページはこちらです。 [[https://homebridge.io]] ここにあるように、Raspberry Pi, 各種Linux, macOS, Windows, Docker (Linuxベースの簡易な仮想マシン環境?)でも動きます。 それぞれのインストール方法も書かれています。インストールは簡単です。 以下では、Raspberry Piでの一番簡単なインストール方法を説明します。 ***インストール用SDカードを作る [#vaebc1df] Homebridgeとプラグインなどを動かしてみると全体で400MBくらいのメモリを使用するようです。 Raspberry Piも525MB以上のメモリを搭載したモデルが良いと思います。 代位1世代のRaspberry Piは256MBだったので無理かもしれません。 今なら、Raspberry Pi 4かRaspberry Pi zero wが良いと思います。 以下ではzeroで試します。 まずは、Raspberry pi zero wとmicro SDカードを用意します。 次に、Raspberry Pi OSのページからSDカード用のインストーラプログラムPi Imagerをダウンロードします。 macOS用、Windows用、Linux用などあるので、適したものをダウンロードします。 https://www.raspberrypi.com/software/ このRaspberry Pi Imagerを動かします。 https://assets.raspberrypi.com/static/md-bfd602be71b2c1099b91877aed3b41f0.png Storageのボタンで、使用するSDカードを選択します。 通常は、Choose OSのボタンで、Raspberry Pi OSをインストールするのですが、ここで、 + Other specific purpose OS + Homebridge の順番で選択を進めると、Raspberry Pi OSがインストールされて、同時にHomebridgeもインストールされます。 Homebridgeの動作に必要な最新のNode.jsもインストールされます。 #ref(imager_homebridge.png); ** micro SD cardの選び方 [#t1786a4d] SDカードでシステムを動かすのは無理があるのか、安価なSDカードを使うと割と頻繁に動かなくなります。 ファイルシステムにエラーが出て、起動しなくなります。 サーバーとして2-3ヶ月くらい使ったところで、起動しなくなるSDカードが2-3枚ありました。 大手メーカーの少し高めのカードを使った方が良いとおもいます。 さらには、「産業用」「業務用」などの名前のついたSDカードもあります。 そういう製品を選ぶと少しは安心です。 容量は8GBもあれば十分です。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07YPJZX67/ https://www.amazon.co.jp/dp/B085GB4SQG/ **SDから起動する [#c7bd05a0] 用意ができたらSDをRaspberry Piに取り付けて起動します。 この時、画面に接続していると以下のようなメッセージが出ています。 #ref(pizeroboot2.png); ** WiFi設定する [#l97c2e3e] この状態で、Raspbery PiはWiFi基地局として動いているので、スマホやパソコンなどから接続します。 #ref(step1.png); ここで見えている Homebridge WiFi SetupというSSIDに接続します。パスワードは無しです。するとWiFi設定ダイアログが現れます。 #ref(step2.png); ここで、使用するWiFiとパスワードを入力します。Raspberry PiのWiFiは高速な5GHzに対応してます。でもアンテナは小さくて性能が良くないので、場合によっては電波が届きやすい2.4GHz WiFiで接続した方が良いかもしれません。 #ref(step3.png); セットアップのためにWiFi接続するにしても、可能ならば有線LANで接続したほうが、安定して良いとおもいます。ssh接続した後、 セットアップのためにWiFi接続するにしても、可能ならば有線LANで接続したほうが、安定して良いとおもいます。 pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config で設定できます。 #html{{ <img src="http://is.ocha.ac.jp/~siio/gyazo/9c56add0cac7a722178a8cb9444155bf.png" width="640"> }} ** Homebridge設定ページを開く [#b7f6ce66] するとWiFiに接続し直してくれて、そのDHCPからアドレスを取り寄せて設定してくれます。 画面をモニターしていれば取得したアドレスを知ることができます。 が、画面をモニターしていなくてもこの先に進めます。 #ref(step4.png); ブラウザを開いて、http://homebridge.local に接続します。 #ref(step5.png); これがHomebridgeの操作インタフェースのページです。アカウント名admin, パスワードadminでログインできます。 #ref(step6.png); このページからいろいろな設定ができます。 QRコードをiPhoneで読み込めば、ホーム.appにHomebridgeを追加できます。 またHomebridge関係のプログラムを再起動したり、さらにはRaspberry Piを再起動したりシャットダウンすることもできます。 電源を切る前には、シャットダウンしておきましょう。