Debian 4.0にインストールしようとしたらいろいろ問題がありました.
詳細はCaptureOnDebian40を見てください.
ということで,古いバージョンへインストールしてうまくいった記録です.


*Linux (Debian 3.1R5) で, capture を使って,デジカメをUSB経由で制御する [#c8bb5dbc]

Debian 4.0r1 に captureをインストールして
キヤノンなどのデジカメをUSB経由でコントロールした.
超高解像度の定点カメラなどが作れる.

 $ capture
 capture> start
 capture> macro on
 capture> capture cat.jpg

とか

 $ capture start
 $ capture 'macro on'
 $ capture 'capture cat.jpg'

のような手順で写真が撮れる.

captureで制御できるカメラは,
画像転送プロトコルの標準規格PTP (Picture Transfer Protocol: ISO 15704)
というのに対応したカメラである.
(さらにその中でもカメラをコントロールする拡張機能をサポートしている機種)
キヤノンのすこし古いデジカメが多く対応していて,
Cameras4Captureなどが制御できるらしい.
最近のカメラはサポートされていないらしいが,安い機種なら
中古で1万円未満で買えるし,解像度も十分だと思われる.


** Debian 3.1R5を探してインストールする [#b95650c4]

すでに,古いバージョンなので探すのが大変かもしれない..
debian-31r5-i386-netinst.isoというなまえなので,
ぐぐると見つかるかも.

apt-getする先は,すでに4.0を指しているので,インストールの途中で
エラーが出て中断する.気にしない.
起動しなおしたら,
apt-getする先も3.x (コードネーム sarge )を指すように設定しておく.
/etc/apt/source.listを

http://gyazo.com/5a6845b5895b72b11db264dc4b62df59.png

のように書き換える.
そのあとapt-get update, apt-get upgradeしておく.

** apt-get installで開発環境を整える [#mfac1698]

-ssh(あれば便利)
-sudo(あれば便利)
--visudoでsudoできるようにしておく
-gcc
-g++ 
-make 
-pkg-config
//-libusb-dev (本体のlibusb-0.1-4はすでに入っているはずだけど要チェック)
//-libusb++-0.1-4 
//-libusb++-dev 
-libreadline5 (あれば便利,)
-libreadline5-dev (あれば便利)



**libusbを入れておく [#z45dc75d]

-すでに,libusb-0.1-4が入っている.これでもできそうだったけど,
いろいろ不具合らしいものもあって,よくわからない,
もしかしたら古いのかもしれない(0.1.8以上が必要らしい)
-そこで,apt-get remove libusb-0.1-4 で, アンインストールした.
-かわりに,http://sourceforge.net/projects/libusb/ からlibusb-0.1.12をダウンロード.
--./configure→make→sudo make install
-libusbはusbdevfsとかusbfsと呼ばれる仮想ファイルを使用する.そこで,/proc/bus/usbをマウントする.
毎回マウントするのは面倒なので,/etc/fstabに以下を追加する.
--none /proc/bus/usb usbfs defaults 0 0
-ただしこれだとrootのみアクセス可能.代わりに以下を追加すると誰でも読み書き可能になる
--none /proc/bus/usb usbfs devmode=0666 0 0
-詳しくは /usr/share/doc/libusb-0.1-4/README.Debian
-/etc/fstabを書き換えても反映されない.
再起動するか,もしくは,以下のようにして,アンマウントしマウントし直す.
 sudo umount /proc/bus/usb
 sudo mount -a


**libptpを入れる [#hec1bf5a]
-http://sf.net/projects/libptp からlibptp2-1.1.10 をダウンロード.
-./configure→make→sudo make install

** captureをインストール [#vd0a8b07]
-http://sourceforge.net/projects/capture からcapture-1.0.4-cvs-20070710をダウンロード.
-gtkは使わないつもりなのでMakefileのHAVE_GTK   = -DHAVE_GTKをコメントアウトする
-libreadlineを使わないなら,MakefileのAVE_READLINE = -DHAVE_READLINEもコメントアウトする
-make→sudo make install

**デジカメを接続して動作テストする [#z6e4623c]
-キヤノンのデジカメを接続する場合には,
画像再生モードにして,電源を入れて,USBを接続する.
-captureを動かし,startコマンドでカメラが起動すれば成功.


** ライブラリを指定する [#a723e58d]
このまま動かすとlibptp2.soが見つからないというエラーが出る.そこで
 export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib
として指定しておく.
ちなみにこの変更を恒久的に設定するには, ~/.bashrc_profileに書くか,/etc/profile(すべてのユーザの場合)に書く.(by 秋田先生)


** 写真を撮るスクリプト例 [#j0ce1858]
秋田先生の定点カメラのサンプル http://akita11.jp/plan/usl5p-cam.html によると,こんなスクリプトで撮影できるようだ.

 #! /bin/sh
 export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib
 
 /bin/capture 'quit' #これはおまじない?
 sleep 1 #これはおまじない?
 /bin/capture 'start'
 /bin/capture 'flash auto'
 FILENAME=`/bin/date +%Y_%m_%d_%H%M`.jpg
 /bin/capture "capture $FILENAME"
 /bin/capture 'quit'
 #これに続く行でFILENAMEを移動や加工すれば良い



**関連ページ [#fb3d3ac2]
-秋田先生がUSL-5Pにcaptureをインストールした様子(参考にさせていただきました)
--http://akita11.jp/plan/usl5p-cam.html
-玄箱HGに capture をインストール
--CaptureOnKurobox
-Mac OS X に capture をインストール
--CaptureOnMacOSX

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