伊藤研究室 2020年度報告
学生活動・共同研究活動
以下の学会で学生が表彰をいただいております。
審査に加わった方々に感謝いたします。
ボーンデジタル社の雑誌CGWORLDに拙研究室の紹介記事が掲載されましたので紹介いたします。
https://cgworld.jp/magazine/cgw270.html
拙研究室では2012年度から2019年度までの8年間で延べ35名の学生が、2~3ヶ月の研究留学に出ていましたが、
コロナ禍の影響で今年度は中止となってしまいました。
国際交流は拙研究室の最大の特徴の一つだったので、大変残念ではありますが、
別の形で研究室の特色を出せるように、またコロナ禍の収束の際には研究留学の復活を目指したいと考えています。
今年度は以下の組織との共著論文が発表されました。
伊藤研の研究発表はひとえに共著者の方々の絶大なご協力のおかげです。深く感謝いたします。
今後も引き続き共同研究や産学連携を歓迎いたします。
ブリティッシュコロンビア大学/ウィーン工科大学/モナッシュ大学/東北大学/
日本大学/東京工科大学/明星大学/富山大学/豊橋技術科学大学/
神戸大学/産業技術総合研究所/レコチョク/マイクロソフトリサーチ
これを機に16年間の研究室外の共著者を数えてみたところ、国内で94人、海外で26人の方との共著があったことを確認しました。
伊藤研究室は本当に多くの人にお世話になって成立していることがわかります。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
最近の伊藤研究室は大学院で加入する人が増える傾向にあります。
2019年度は2名、2020年度は5名、2021年度は3名が大学院で加入しました。
そして3年連続で2名ずつの留学生を迎えています。
今後も人材多様性のある研究室を目指していきたいと考えます。
伊藤の活動
2018年度にブリティッシュコロンビア大学を訪問して開始したプロジェクトの研究内容が、
有力国際会議 IEEE Pacific Visualization にてHonorable Mention Award(特別賞)を受賞いたしました。
http://vis.tju.edu.cn/pvis2020/awards.html
大学訪問の内容を以下に掲載していますのでご一読頂ければと思います。
http://itolab.is.ocha.ac.jp/~itot/vancouver/index.html
その他の主な国際活動として以下を紹介いたします。
- 国際ジャーナル Computer Science Review (CSR) の Editorial board memberへの就任を依頼されて承諾いたしました。
Impact Factor 7.7 という高水準でありかつ計算機科学全般に関わる雑誌です。日本に浸透させるために尽力したいと思います。
- 国際会議 IEEE MIPR 2021 にて Multimedia Visualization and Interactive Retrieval というセッションを企画いたしました。
- グラフ描画の伝統的な国際会議である Graph Drawing をアジア初開催(2022年に東京に誘致)することになり、実行委員長を務めることになりました。
- 西シドニー大学の大学院ICTプログラムの国際アドバイザリー委員に就任しました。
日本学術会議の第25期連携会員
に就任し、以下の会に属することになりました。政府への学術的な提言を発する組織の一員として尽力したいと思います。
- 「理工学ジェンダー・ダイバーシティ分科会」副委員長
- 「総合工学委員会企画分科会」委員
- 「科学的知見の創出に資する可視化分科会」幹事
- 「社会に資する可視化の小委員会」委員長
可視化の研究に関する主たる活動として、今年度は以下の講演や執筆がありました。
本学大学院での可視化の講義内容をYouTubeチャンネルとして公開いたしました。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbiRQQF30MvMULcSp4pBrhn2_rnf29eTA
可視化の勉強の第一歩としてご活用頂ければ幸いです。
なお講義内容はコロナ社から発行した単著「意思決定を助ける情報可視化技術」の内容の一部でもあります。
2019年度からデータサイエンス関係の業務にも就いていますが、本年度はその関係の講演も増えた年となりました。
IT業界のダイバーシティ問題に関する活動にも多数お招きいただきました。
本年度は人工知能学会誌に「女子大学におけるIT産業への進路事例」という記事を寄稿しました。
またその内容についてAINOWのインタビューをお受けしました。
さらに同内容に関して人工知能学会倫理委員会主催のシンポジウムにも登壇いたしました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsai/35/5/35_606/_article/-char/ja/
https://ainow.ai/2020/09/01/227629/
http://ai-elsi.org/archives/1124
なお2021年度には同内容を日本学術協力財団「学術の動向」にも寄稿する予定です。
それ以外の登壇として、国内研究会WI2のパネル討論にお招きいただき、本学でのオンライン授業について報告させていただきました。
https://www.sigwi2.org/report-no16
2006年にサイエンス社から発刊した単著「CGとビジュアルコンピューティング入門」が14年の時を経て増刷となりました。
https://www.saiensu.co.jp/search/?isbn=978-4-7819-1141-0&y=2006
長い間にわたるご利用に感謝いたします。
学内用務としては大学全体の広報推進室長の2年間の任務を終えました。
大学案内パンフレットやメールマガジンの編集、オープンキャンパスの用務、学内誌の改革などに従事し、大学の広報手段を学ぶ2年間となりました。
文理融合AI・データサイエンスセンター長の2年間の任務を終え、こちらは留任することになりました。主にデータサイエンス教育の普及に引き続き務めます。
2021年度も引き続きお世話になりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
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