宮城優里(M2)が日本学術振興会(JSPS)の特別研究員(DC1)に採択され、 4月から博士学生かつ研究員という立場で研究に臨みます。 博士学生の大半が社会人という伊藤研においてJSPSの特別研究員は初めてのことですので、 今後関係する皆さまにますますお世話になるかと思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
2016年度も学生の発表でいくつかの表彰をいただきました。 これらの研究に関係された皆さまに深く感謝いたします。
今年度も日本学生支援機構の予算で7名の学生が短期(2か月強)の研究留学に行きました。 早速現地の先生と共著で国際会議論文を投稿している学生もいます。 2017年度はアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアの3大陸に同時に学生が研究留学することが予定されています。 今後も研究室のますますの国際化に取り組みたいと思います。
2016年度は
徽音祭(本学の学園祭)
実行委員からの依頼により、徽音祭にて
本格的な研究室出展を実施しました。熱心にデモを眺める中高生もたくさん
いました。進路の参考にする人がいれば何よりです。
共同研究も多数継続させていただき、2016年度は主に以下の組織の方々と学会発表を共著させていただきました。2017年度もよろしくお願いいたします。
2016年度はさまざまな講演の機会をいただいた年でもありました。以下にいくつかを紹介します。
いずれの講演の場も錚々たる講演者陣で、この中に入れて頂いたことを心から光栄に思います。 こういう光栄な講演の場を頂けることで、その場に遜色ない講演内容を用意しないといけないという意識につながり、自己の講演の改善にもつながります。 今後もこのような講演の機会を大切にしていきたいと思います。
また今年は、京都三条ラジオカフェの
「くらもといたるのいたらナイト」
というトーク番組にも出演させていただきました。
オンエアの様子がアップロードされています
ので、よかったらお聴きいただければと思います。
2016年度は日本大学で新しく
非常勤科目
を担当させていただきました。
毎週出席をとり、課題も3つあり定期試験もあり…という面倒な選択科目なので
きっと途中で断念する学生も多数いるのでは…という予想がはずれ、ほとんどの
履修生がちゃんと単位を取りました。
中にはわざわざ研究の相談のためにお茶大を訪れた履修生もいます。
この熱心さが履修生たちの将来につながることを祈っています。
Immersive Analytics
という新しい研究分野の専門家が集まる濃密な会議がドイツのDagstuhlで開催され、
伊藤も出席してきました。
この会議では世界各地40人くらいの研究者で1冊の本を書くという壮大なプロジェクトが開始され、現在も執筆が進んでいます。
正直あまり貢献できていないのですが、アジア在住の参加者が他にほとんどいないこともありますので、アジアを代表する意識で最後まで参加したいと考えています。
一方で国内でも書籍執筆のお誘いが続出しています。その中には、声をかけて
くれた出版担当者の方がお茶大出身というせっかくの機会もございます。
時間を捻出してなんとか早く出版にこぎつけられたらと思っています。
2016年度は学会誌のコラム執筆の貴重な機会もいただけました。
ソフトウェア科学会誌には「情報系学科を目指す中高生の変化」という
コラムを執筆し、
2017年2月号
に掲載されました。
また情報処理学会誌には「アカデミア研究者を目指さなくても博士号を目指す
という選択」というコラムを執筆しました。2017年5月号に掲載予定です。
学会運営面では2014年から務めていた
芸術科学会
の会長職を任期満了しました。
就任時に300人強だった会員が2年後には一時は400人前後に達しました。
また会長任期中から企画に関わりお茶の水女子大学で3月14日に開催した
「映像表現・芸術科学フォーラム」は1日開催にもかかわらず231人を集めました。
この2年間でコミュニティ拡大には微力ながらも寄与できたかと考えています。
現在は
ソフトウェア科学会および
可視化情報学会の理事を務めています。
かたや芸術系との学際領域、かたや計算機科学の王道的な基盤領域、
かたや航空・海洋・電力などの重厚長大な領域、という全くカルチャーの異なる3つの学会の運営に関わっていますが、
このように学会運営を横断的に経験することが何らかの貢献につながればと思っています。
また近いうちに、国内研究会の主査、有名国際会議のGeneral Chairなどの重責がまわってくる予定です。
関係の皆さまにはますますお世話になりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
Copyright by Takayuki ITOH